日常に当たり前にあると特別なものなのに気がつかないってことはよくあることかもしれません。
僕の祖母は毎日熱心に仏壇に向かって念仏を唱えています。
今は正座ができなくなったので椅子に座って、僕の幼いときから変わらず、同じ念仏を唱えています。
祖母が念仏を唱え終わった後のロウソクはいつも溶けたロウで蛇の腹の様な模様と形になります。通常ロウソクが溶けるとこうなる物だと当たり前の事に思っていましたが、こういった形を他では滅多に見ることがなくて、まれな事なんだなと改めて思いました。
祖母曰く、こういった形が出るのは龍神さんのご加護がある時だと言ってました。
祖母は祖父に対して熱心に祈っている様に見えます。祖父は父が幼いときになくなっていて写真でしか見た事がないですが、僕はそういう風に祈っている姿を見ているからか、祖父がロウを通して祖母に語りかけている様に思えるのです。