2011-03-29

山内正敏氏「放射能漏れに対する個人対策」から

放射能漏れに対する個人対策(改版)
(http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html)

を拝見して、まとめ。
地上波のテレビを見ても判断つけられないので、外部被爆に関しての行動指針。以下。(3月25日現在) 
※ここでは状況が悪化し て来た場合(次第に悪化するケースと原発で変な事が起こった場合)を考えます。微妙な濃度の放射線が長期(3週間~500時間以上)に渡る場合は、別のガイドラインが必要になります。

放射能と風向きの観測値

文部省の測定結果

米国機の空中測定結果(http://energy.gov /japan2011)

脱出基準(理由は下に書いています) 黄信号が10日以上続く場合は脱出を真剣に考えるべきです。

(1) 居住地近くでの放射線濃度が1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない
 
(2) 居住地近くでの放射線濃度が100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い
 
(3) 妊婦(妊娠かどうか分からない人を含めて)や小児の場合、居住地近くでの放射線濃度が300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達するか、ダスト濃度が 500 Bq/m3 に達したら、緊急脱出しなければならない。
 
(4) 妊婦(妊娠かどうか分からない人を含めて)や小児の場合、居住地近くでの放射線濃度が30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達するか、ダスト濃度が 50 Bq/m3 に達したら、脱出の準備を始めた方が良い

居住地近くでの値が、普通の人で10マイクロSv/時、妊娠初期の人で3マイクロSv/時なら安心して良い

 
室内退避基準(無理やり居住地から脱出する必要はあまりありません)妊娠、幼児は黄信号が10日以上続く場合は脱出を真剣に考えるべきです。


(6) もしも原発の近くで50ミリSv/時を越えたら風下100km以内の人は緊急に屋内(出来るだけコンクリート製)に退避し、100km以上でも近くの放射能値情報に随時注意する
 
(7) もしも原発の場所で急に5ミリSv/時以上の変動が見られたら、風下100km以内の人はなるべく屋内(出来るだけコンクリート製)に退避し、100km以上でも近くの放射能値に随時注意する
 
(9) もしも原発サイトで何らかの爆発(水蒸気爆発や水素爆発)があった場合、半径100km以内の人は緊急に屋内(出来るだけコンクリート製)に退避し、100km以上でも近くの放射能値情報に随時注意する

緊急避難をする場合の避難経路を考える時に、まず遠くに逃げるのでなく、西に逃げるのが良い。

補足
(5) 原発から北西と真南に伸びる地域では上記(1)、(3)の半分の放射能量で緊急脱出すべき。
(8) 居住地で黄信号の場合、朝凪や夕凪(あるいは霧の発生し易い天気下)は外出を控える。
(10) シミュレーションの試算値に極端に惑わされてはいけない
(11) SPEEDIシミュレーションは、これから先、真っ先に危険になるかも知れない地域を予測するのに役立つ

参考
ノルーウェー気象研究所(http://transport.nilu.no/products/fukushima)(例えば東京だと これ
オーストリアの気象庁(http://www.zamg.ac.at/aktuell/)
ドイツ気象庁(http://www.dwd.de/)
フランス放射線防護原子力安全研究所(http://www.irsn.fr/EN/Pages/home.aspx)