2011-04-02

不安について

あくまでも個人的な意見ですが、不安について私なりに考えました。

不安を煽るな、不安を助長するな。などの言葉を最近よく耳にします。
そもそも、不安はどこからくるのでしょうか?
自分以外の要素からやってくるのでしょうか?
誰かが不安をもたらすのでしょうか?

そう考えたときに、自分自身が不安や心配を作り出しているのではないか?と思いました。

例えば、私がこうなったらいいな。と予測した未来の目標に関して、訪れた現実とのギャップが大きかったり、実現が不可能だと感じた場合に不安や心配が生じる様に思います。要するに、思い通りにならないかもしれないという想いが不安の要因になるということです。

最大の不安材料とも言える死を例にすると、死の宣告を受けたとします。
死を全く考えていなかった人は、そのギャップの大きさに信じる事ができないかもしれません。
実感するにつれてそのギャップが想像できる範囲になり、不安や心配を生み出します。
そして、死を受け入れた段階で不安はなくなります。
または、新しい目標が設定された時に不安がなくなります。
必ず訪れる現実にも関わらず、それを忘れて生きている事が、死への不安原因になっているのです。
人は心の中で、 様々な事象に対して勝手な想像を膨らませ、不安になり心配をするといった事を繰り返し考えていると言えます。

もちろん、そんな事を言っても人生いろんな目標を掲げて、ああしたい、こうしたいと思って生きるのが常であり、それが人間の本質なのかもしれません。
しかし、今の連続でしかない、未来と勝手に想像を膨らませる事は、雲はそこにあるのに行ってもつかめない様な感じと似ています。
般若心経の「色即是空 空即是色」という部分が印象的です。あらゆることはあるがままにある。ということでしょうか。
現実をあるがままに捉えて、あるがままでの自分がどうしたいのか、心の声に耳を傾けるという考えです。

それが私なりの不安を生み出さない方法でもあり、常に心がけておきたいことでもあります。